新卒で前職に入り、仕事は順調だった。
大きなミスをすることなく、
同期と比べて優秀と言われてきた。
そんな環境にいた代償と言えようか。
正直、転職なんて余裕だと思ってしまっていた。
そんな思いあがった私に鞭を打つように、
何百件もの「NG」が私を取り囲んだ。
「一歩外に出ると、こんなにも違うんだ・・・」
社内や周囲の評価は、全く通用しない。
1時間程度のありきたりなやり取りで判断される。
今までの自分を全て否定されたようだった。
落ちたことに対しては
「自分の居場所じゃなかったんだ」と思い込んで
自分を慰める。
惨めだった。苦しかった。
でも、100%自分のせいでそうなっているのは
重々分かっていた。
だって、全然魅力的な人間じゃないもん。
私が採用者だったら要らないもん。
前職でどう評価されていたかなんて、
社会的評価には繋がらない。
会社だって、何も成し遂げていない人間を
採用するのはリスクが高すぎる。
上手くいかなくて、キャリアの再構築を図り始めた。
「営業をして、市場価値を高めよう!」
ただ、そこには犠牲が伴った。
残業。ノルマ。メンタル。時間。
自分には合っていないことは確かだった。
でもキツイことをしなきゃ市場価値は高まらない。
やるしかないと思っていた。
でもそれは、人生の幸福に繋がるのだろうか?
市場価値を高めて、収入をあげていって、
人生楽しかったと思えるのだろうか?
それが成功だと定義するのならすればいい。
ただ、私は違うと思った。
仕事を楽しいと思えること。
時間と心の余裕を持てること。
大切な人と過ごす時間を十分にもつこと。
これらが人生の幸せに直結すると思った。
現代人はお金と引き換えに犠牲にすることが多すぎる。
それを当たり前とする社会に洗脳されている。
そして、そのことに気づくのは遠い先のこと。
失ってからじゃ遅いのだ。

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